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2006/07/21(金)
『ジョー君 ゆれる』
オダギリの映画 「ゆれる」 を見ました。
弟ジョー君は、東京で成功したカメラマン。
香川照之演じる兄チャンは、田舎で実家の冴えないガソリンスタンドで、父親の面倒を見ながら、兄ちゃん自身「冴えない人生」(これは私の感想)と思いながら、生きている。
ガソリンスタンドで、ジョー君の幼馴染の女の子がアルバイトをしていて、兄ちゃんは、その子が好き。その子はジョー君が好き。ジョー君は兄ちゃんを、冴えないと思っているが、表面的に、兄弟していて、そうは思っているけれど、兄弟の絆のような何かを意識下では、持っている。

母親の一周忌で田舎に帰ったジョー君は、翌日、兄ちゃん、女の子、と渓谷に遊びに行く。
その渓谷のつり橋から、女の子が、落下しその場所に居たのは、兄ちゃん。
すごい流れの速さと、水のゴーという音で流れている川の向こうにあるつり橋の光景をジョー君は目撃していた。

事故なのか落としちゃったのかで裁判になるのだけれど、苦しくなった。
兄ちゃんとジョー君がお互いの気持ちに反応し、それにより揺れ動く気持ちが、痛く伝わってくるし、言わずに居られない相手へのグサリ来る言葉を投げなければ居られない気持ちも痛いし、でも、意識下の、下の下の下で、兄ちゃんだし、弟だし。

本当に人間て面倒な生き物だ。
面倒な思いを、お利巧な人たちは、上手にかわしながら、そんなどろどろした気持ちは持ち合わせないかのような日々を送られるのだろうが、私は、いつもそのどろどろに捕らえられてしまう。
こんな映画を見た後の辛さと痛さが、私自身に何を作るのだろう。

甘さが一つも無いとても切ない映画でした。
この西川美和という監督のデビュー作「蛇イチゴ」も是非見たい。
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